北上・西和賀

旬の味みずみずしく アスパラガス選果始まる【北上】

稼働開始したJAいわて花巻西南アスパラガス選果場。関係者が選別作業に当たった=北上市和賀町煤孫

 JAいわて花巻管内で、県内一の栽培面積と販売額を誇るアスパラガスの収穫が始まった。18日に選果作業が開始され、旬のアスパラガスが県内外に届けられる。

 北上市和賀町煤孫の同JA西南アスパラガス選果場では同日、青々と育ったみずみずしいアスパラガスが集荷され、選果員が穂先や傷、曲がり具合などをチェックしサイズごとに選別。ハウスものを中心に164キロを選果し、関東方面や県内に出荷された。週末には県内のスーパーや産直でも手に入りそうだ。

 同JA産は緑が濃く、春先は寒暖差があり甘みの強さが特徴。営農部北上地域営農グループの藤原賢園芸課長は「ハウスものは順調に育ち品質も上々で、露地もこれから出てくるだろう。濃い緑のみずみずしいアスパラガスをぜひ味わってほしい」と話している。

 春芽は5月中旬をピークに6月上旬まで。夏芽は7月下旬に始まり、8月中旬をピークに9月までの見込み。2023年度は北上、花巻、遠野の3市で前年度と同様、農家約180戸が合わせて100ヘクタールほど栽培する計画。高齢化で廃業する農家の一方、花巻市大迫町では葉タバコの廃作地で栽培面積を増やすなど産地の維持を図っている。

 同JA管内では22年度に121トンが出荷され、販売額は1億3000万円。23年度は前年度をやや上回る140トンの出荷、販売額1億5000万円を目標に掲げている。

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