奥州・金ケ崎

手早く正確に田植え 水沢農高 全日本選手権 4年ぶり一般参加も【奥州】

手植えの速さと正確さを競い合った全日本田植選手権大会

 第70回水沢農業高校田植競技会兼第25回全日本田植選手権大会(水沢農高農業クラブ主催)は18日、奥州市胆沢小山の同校で開かれ、11人の選手で構成した高校、一般の13チームが好天の下、リレー方式で手植えによる技術と速さを競い合った。

 同校田植競技会は3年ぶり、他の高校と一般が参加した全日本選手権大会は4年ぶりの開催で、今回は同校創立120周年記念と銘打って開かれた。

 高校の部に水沢農6チームと花巻農、盛岡農の各1チーム、一般の部は奥州市から5チームが出場。約30アールの実習田に全チームが一列に並び、1人8メートルずつ苗籠を引き継ぎながら計88メートルのコースを進んだ。

 競技は減点法で、速さばかりでなく▽深さ▽欠株▽本数―といった正確さも求められる。選手はチームからの声援とアドバイスを受けながら、同校で生育されたひとめぼれの苗を黙々と植え付けていた。同日は最高気温が30度を超す真夏日を観測する中、久しぶりの大会に見物客も大勢訪れ、熱戦の行方を見守っていた。

 高校の部で優勝した水沢農農業科学科3年A組の7番手を務めた高橋楓さんは「水沢農の中で順位が1番だったので追い抜かれないように頑張った。苗を植える深さに気を付けて丁寧に植えることができた」と話していた。

 5年ぶりに参加して高校の部2位となった花巻農のアンカーを務めた尾形海龍さん(環境科学科2年)は「小差で優勝を逃したが、田植えに自信のあるメンバーが参加したのでみんな頑張ってくれた」と振り返った。

 結果は次の通り。(敬称略)

 ◇高校の部(1)水農3A(2)花巻農(3)水農2B

 ◇一般の部(1)奥州市議会田植え倶楽部(2)岩手ふるさと天日干し米協議会(3)水沢農高PTA

 ◇個人賞(減点0)=菅野至(奥州市議会田植え倶楽部)阿部愛美(岩手ふるさと天日干し米協議会)

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