一関・平泉

実りの秋到来 稲刈り始まる【一関】

秋空の下、黄金色に実った稲穂を刈り取るコンバイン=12日正午、一関市中里の一関遊水地

 一関地方では残暑が続く中、例年より早く稲刈りが始まっており、圃場(ほじょう)では大きく垂れ下がった黄金色の稲穂がコンバインなどで次々と刈り取られている。

 12日の同地方は、高気圧に緩やかに覆われ秋晴れの空模様。最高気温は千厩33・1度、一関32・0度の真夏日となり、一関では最低気温が25・3度(いずれも盛岡地方気象台調べ)までしか下がらず、1年間の熱帯夜の日数が17日間と観測開始以降最多を更新した。

 北上川右岸に広がる一関遊水地第1地区内の圃場18ヘクタールにひとめぼれを作付けする佐藤貞雄さん(71)=一関市狐禅寺=は、同日から稲刈りをスタート。「例年20日ごろから作業を始めているが、今年は猛暑で登熟が早く進んだ」と語り、コンバインを巧みに操り稲穂を刈り取っては、もみをトラックに積み込んでいた。

 県は8月29日に発表した農作物技術情報(第6号)で、出穂盛期から予測した県内での刈り始め目安を平年より8日早い今月7日、北上川下流では4日としており、品質低下や食味低下を防いで高品質米生産を維持するためにも早めの刈り取りを呼び掛けている。

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