一関・平泉
生誕１００年 初期作も紹介 一関ゆかりの洋画家・福井良之助 ３０日から市博物館企画展 講演会など関連行事
一関市ゆかりの洋画家・福井良之助（１９２３～８６年）の生誕１００年にちなんだ企画展「生誕１００年 福井良之助展」は、３０日から１１月２６日まで同市厳美町の市博物館で開かれる。会期中は福井の残した貴重な作品が展示され、講演会や朗読、音楽演奏などイベントも予定されている。
福井は太平洋戦争後に一関中学校の図画教師を務めた。退職して上京後、謄写版を用いた孔版画の制作を本格化させ、国内外で高い評価を受けた。今回の企画展では福井の初期作品や孔版画、油彩画などが前期・後期に分けて入れ替えながら紹介される。
関連行事として、初日の今月３０日には菊池勇夫館長による講座「ガリ版文化史―福井良之助展によせて」（午後１時３０分～３時）が開かれる。定員５０人、参加無料で事前申し込みが必要。
１１月３日には、福井の作品を所蔵している兒嶋画廊（東京都）の兒嶋俊郎さんによる講演会「福井良之助―画家の中にある鎮魂とデカダンス」（午後３時～４時１０分）とスペシャルギャラリートーク（同５時３０分～６時１０分）のほか、フリーアナウンサー河合純子さんと、よまえまカルテットによる「朗読と音楽の夕べ」（同４時２０分～５時２０分）が開かれる。講演会、朗読と音楽の夕べは定員１００人で事前申し込みが必要。スペシャルギャラリートークは事前申し込み不要。いずれも参加無料。
同館学芸員が作品を解説するギャラリートークは初日と１０月８日、１１月４、５日に行われる。また、今月３０日、１０月９、２８、２９日、１１月１～５日は記念日などに当たるため、無料で入館できる。
講演会などの申し込み、問い合わせは同館＝０１９１（２９）３１８０＝へ。
