一関・平泉

ふわり空の旅満喫 係留体験搭乗好評 競技飛行、初日は中止 一関・平泉バルーンフェス

バルーンフェスが開幕。初日は競技飛行は行われなかったが、係留体験搭乗会などで来場者が楽しんだ=13日午前8時25分、一関市狐禅寺

 熱気球イベント「一関・平泉バルーンフェスティバル2023」(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は、13~15日の3日間の日程で、一関市狐禅寺の一関水辺プラザを主会場に開幕した。今年も国内最高峰の競技会「熱気球ホンダグランプリ」の第2戦に位置付けられる競技飛行は気象条件が整わず中止されたが、係留体験搭乗会は行われ、来場者がしばしの空の旅を楽しんだ。

 同フェスは東日本大震災復興支援イベントとして震災翌年の2012年から毎年開催されている。今回の競技飛行のエントリーは30チームでオフィシャル6機を含め36機が参加。初日は開会式が行われ、石川隆明副市長が開幕を宣言した。開会式直後の競技は同市厳美、萩荘方面から南に向かうルートが設定されたが、霧が濃かったことで見送られた。午後は青空が広がり汗ばむような天候となったが、風が強かった影響で飛行は難しいという判断となり、初日は2回とも競技飛行が中止となった。

 一方、係留体験搭乗会は実施。事前に申し込んだ人たちが訪れ、新たに導入されたホンダカーズ奥州によるオフィシャル機や、毎年人気を集めるホンダのバルーン・ニューアシモに乗り込み、約20メートル上空から見る景色を堪能し「結構高い」「もう一回乗りたい」などと喜んでいた。

 早朝から主会場地を訪れた北上市の佐々木彰さん(42)は「競技飛行ができなかったのは残念だが、少しでもバルーンを見ることができて良かった」と語っていた。

 競技飛行は2日目の14日午前6時20分からと午後2時45分から、最終日の15日午前6時20分から実施する予定。14日午後6時からは音楽に合わせバーナーが炎を上げて気球を照らすバルーン・イリュージョンが一関市の磐井橋下流側の磐井川緑地で開催される。一関水辺プラザでは係留体験搭乗会(事前申し込み)や、実際に触れられる熱気球教室、ステージイベントが繰り広げられるほか、キッチンカーも出店。14日には同市出身で市観光大使を務める俳優・モデルの小松彩夏さんが来場してフェス盛り上げに一役買う。

 周辺に駐車場が少ないことから、実行委は午前6時から市総合体育館と一関水辺プラザを結ぶシャトルバスを運行している。

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