来春まで山眠る 国道342号真湯-須川高原温泉間閉鎖
一関市厳美町地内から県境を越えて秋田県へと通じる国道342号の真湯ゲート―須川高原温泉間(14・9キロ)は6日、冬季通行止めとなった。本格的な冬の訪れで今後路面の凍結や積雪などの恐れがあるための措置で、同日は秋田側区間(16・6キロ)も通行止め。春から秋にかけて多くの行楽客が訪れた栗駒山(1626メートル)は、半年間の長い冬ごもりに入った。岩手側の道路を管理する県南広域振興局一関土木センターによると、通行止め解除は2024年4月下旬の予定。
8合目(1126メートル)を通る県境部分に位置する須川高原温泉は3日で今季の営業を終えており、国道を隔てた須川ビジターセンターと同様、6日までに雪囲いなどの冬支度が終了。同町真湯地内では片付けを終えた関係者が車で山を下りたのを確認後、正午に同センター職員により鋼鉄製のゲートが閉じられた。
閉鎖した区間では今後、道路標識やガードレールなど安全施設の撤去が週末をめどに進められる。同センター道路河川環境課の佐藤淳精課長は「来年も除雪後に安全施設などの点検をした上で、春の大型連休前には開通できるように作業を進めていく」としている。