男女とも健闘及ばず 全国高校バスケ 一関工、学院初戦敗退
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)は23日、東京都の東京体育館などで開幕した。初日は男女の1回戦が行われ、本県男子代表の一関工(3年連続6度目出場)は高岡第一(富山、2年ぶり6度目出場)に76―106、女子代表の一関学院(5年ぶり11度目出場)も和歌山信愛(和歌山、18年連続25度目出場)に38―56でともに敗れ、初戦突破はならなかった。【8面に関連】
一関工は、序盤から相手に連続得点を許してリードを広げられた。第2クオーターには相手に3点シュートを立て続けに決められるなど失点を繰り返す一方、持ち前の外角シュートが決まらず、30―57と大きくリードを許し前半を終えた。
第3クオーターは小野寺來夢、武居紅葉(ともに3年)の連続3点シュートで好発進したが、相手も着実に加点し、点差を縮められなかった。第4クオーターも何度となくシュートを試みるもリングに嫌われる場面が多く、終盤まで自慢のオールコートディフェンスを繰り出したが、相手エースに41得点を奪われるなど要所を止められず、ウインターカップ初勝利は遠かった。
松岡隆博ヘッドコーチは「序盤に相手にうまく勢いに乗られてしまった。警戒していた相手のエースだけでなく他の選手にも精度の高いプレーをされ、こちらは持ち味を十分発揮することができなかった。3年生が県大会負けなしだった財産を1、2年生が引き継ぎ、また県大会から頑張っていきたい」と語った。
一関学院は第1クオーターから動きが硬く、常にリードを許す苦しい展開となった。選手交代を繰り返し、早めにタイムアウトを取るなどして打開を図ったが、相手インサイドの守りを崩せなかった。
それでも第4クオーターは3点シュート3本などで15点を奪って意地を見せたが、最後まで主導権を握ることはできなかった。
山田繁ヘッドコーチは「シュートの平均成功率が普段の半分以下だった。悪くなかった守備から活路を見いだしたかったが、心配していた経験値の差が出た。もったいないゲーム」と肩を落としたが、「新チームの糧になる。3年生も次のステージで絶対に生かせる経験を積んだ」と選手をねぎらった。