一関・平泉

黄金メロンどうぞ 平泉小5年生が収穫、選果 出来上々 きょう販売

黄金メロンの出荷に向け、重さを量り選果する平泉小5年生

 平泉町立平泉小学校(吉野新平校長)の5年生が31日、町特産の黄金メロンの収穫を体験した。甘みたっぷりに育ったメロンを一つ一つ拭いて重さを量るなど選果作業に汗を流し、収穫の喜びを味わった。1日は同町の道の駅平泉で販売体験を行う。

 収穫などは地域の産業についてグループに分かれて学習を進める同校5年生の「総合的な学習の時間」の一環。このうち13人は高橋正洋さん(58)方の圃場(ほじょう)で黄金メロンの栽培体験を通じて第1次産業の農業、自分たちの住む町に理解を深めている。

 これまでに苗の定植、授粉などを体験。同日は12人が自分が植えた苗になった実を収穫した後、作業場で前日に収穫されたメロンを拭いてシールを貼り、重さを計量してサイズごとに出荷ケースに納める作業を行った。

 つるに慎重にはさみを入れて収穫した千田楓琳さん(10)はずっしりとした重みに思わずにっこり。試食した阿部伸哉君(10)は「想像以上の甘さ。ポスターやのぼり旗も作ったので販売体験では自信を持ってPRしたい」と話していた。

 指導に当たった高橋さんは「自分で育て収穫する喜びを感じたと思う。将来のメロン作りを担う一人になってもらえれば」と話している。

 黄金メロンは、1996年に町内で栽培を始めたメロンの総称。町内の農家5戸で生産しており、ビニールハウスで1株から1玉を収獲する立ち作り栽培で育てるため、一般的なメロンよりも糖度が数段高まる。

 販売体験は午前9時40分ごろから同町の道の駅平泉で実施。平泉黄金メロン研究会の販売会と併せて行われる。高橋さんによると、今年は日照不足などの影響で玉の肥大は思わしくなかったが、先月27日の糖度測定では15度と出荷基準(14度以上)を上回り、十分な甘さが確保できている。

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