一関・平泉

冬ごもりへ準備着々 須川高原温泉 豪雪地、囲い入念【一関】

豪雪に備え、須川高原温泉の窓ガラスをコンパネで囲う作業を進める従業員

 一関市厳美町の須川高原温泉は、11月3日で今季の営業を終了する。栗駒山(1626・5メートル)の8合目に位置する建物が豪雪に見舞われるのに備え、冬ごもりの作業が着々と進められている。

 同温泉では今季、国道342号真湯―須川高原温泉間(14・9キロ)の冬季通行止めが解除された翌日の4月29日に日帰り客を、5月3日に宿泊客の受け入れを開始した。10月最後の土曜日となった28日も、入浴や足湯、登山、紅葉狩りを楽しむ人たちの姿が見られた。

 越冬の準備を始めたのは今月中旬からで、冬季営業休止中の積雪による破損を防ぐため、従業員らが建物外側から300枚以上の戸板やコンパネをはめ込み、くぎを打ってガラス窓を囲っている。このほか、室内用品を雪のなだれ込む窓際を避けて安全な場所に移動させ、凍結防止のため配管の水を抜くなどの作業も通常営業の合間に進めていく。

 建物周りの積雪は例年、7~8メートルに達して2階に届くほどで、ガラス窓は雪の重みや春先の強風で割れることが多く、昨季も30枚ほど入れ替え修理したという。同温泉の小岩富治施設客室次長は「今の時期は片付け作業をしながら通常の営業もするので忙しいが、積雪の届く場所はしっかり保護する」と話していた。

 国道342号真湯-須川高原温泉間は県南広域振興局一関土木センターが来月6日正午から冬季通行止めとし、2018年4月下旬に開通する予定。同温泉では宿泊を今月31日、日帰りを来月3日午後3時で終了するが、天候の影響などで早まる可能性もある。来季の営業は国道342号真湯-須川高原温泉間の開通日に合わせて開始する。

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