「いちのせきの日」 市産食材魅力PR 20回の節目
【東京・佐藤浩】一関市内で生産された優良な食材を味わうイベント「うまいもん!まるごといちのせきの日」が25日、20回目の節目を迎えた。東京都港区六本木の飲食店「格之進Neuf(ヌッフ)」で開かれた昼夜2回のイベントには首都圏在住者ら約70人が参加し、蒸し焼きした「矢越かぶ」を添えた牛肉ステーキや、市場デビューしたばかりの県産オリジナル水稲品種「金色(こんじき)の風」を使ったおにぎりなど10種類の料理、デザートを満喫した。
イベントは、市内の農産物を首都圏や海外などに売り込む「地産外商」の一環で、2013年3月に六本木の「格之進R」で初開催。当初は情報発信や一関ファンの獲得を狙いとして市内8地域ごとに生産された特色ある食材を使用した料理や酒類、特産品などを提供してきたが、フェイスブックを活用した情報発信や参加者の口コミなどで徐々に人気が高まり、東京に居ながらにして良質な市産食材が楽しめるイベントとして定着している。
同日は市産の食材に加え、市の友好都市・宮城県気仙沼市のメカジキや日本酒、りんごジュースもお目見え。ヌッフ店長を務める遠藤雅料理長が提供料理を解説したほか、一関市の勝部修市長や同店を経営する門崎(同市川崎町)の千葉祐士代表取締役が一関の食材の魅力をPRした。
参加者は、次々とテーブルに並ぶ料理の数々を携帯電話のカメラで撮影しながら、一品一品をじっくり味わっていた。
仙台市内に単身赴任中の佐藤清志さん(43)は都内の自宅に帰省する機会を利用し初めて参加。「以前から参加してみたいと思っていたが、一関、気仙沼の食材が両方味わえる欲張りなイベントで、とても楽しめた。個人的には矢越かぶのローストがおいしかった」と笑顔を見せていた。