一関・平泉

この本好きかい?南小6年生 “お薦め”アピール合戦【一関】

児童がお気に入りの一冊を紹介し合った南小のビブリオバトル

 一関市立南小学校(小島正明校長、児童460人)のビブリオバトルは6日、同市南町の同校で行われた。6年生85人がお薦めの一冊を持ち寄って魅力を熱弁し、読書への関心を高め合った。

 ビブリオバトルはお気に入りの本を持ち寄って粗筋や好きなところなどをアピールし合い、見学者の投票で読んでみたい本のナンバーワンを決める。

 同校では読書を楽しむきっかけをつくり、児童の表現力などを育もうと、2015年度から一関図書館と連携し、5、6年生を対象に実施している。

 このうち、6年生は1月中旬に同館司書の阿部沙喜さんと読書指導員の松本瑞穂さんによるバトルの実演などを通じてやり方を学習し、図書館や自宅などで各自本を選んだ。同日は3クラスそれぞれで予選を行い、各クラスの上位2人合わせて6人が決勝戦で頂点を目指した。

 児童は本の表紙を見せながら、その本に出合ったきっかけや好きな場面、読んで感じたことなどを3分間でスピーチ。質問時間もあり、「全部で何巻ありますか」「何が学べましたか」などと尋ね、聞き手も真剣にジャッジしていた。

 優勝した菊池涼汰君は、実話を題材とした「無人島に生きる十六人」を紹介。冒頭で「みんな無人島は好きかい?」と問い掛けてクラスメートの関心を引き、巧妙な語り口で作品の魅力を伝えた。菊池君は「みんなが笑ってくれて良かった。たくさんの人に読んでもらいたい」と喜んでいた。

 講評では阿部さんが「自分が好きな本に出合えたのは素晴らしいこと。ぜひ面白そうだと感じた本があれば手に取って読んでほしい」と呼び掛けた。

 5年生のバトルは、17年11月に開催された。

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