奥州・金ケ崎

小沢氏3選 両新人力及ばず 奥州市長選

家族らと当選を喜ぶ小沢氏(中央)

 任期満了に伴う奥州市長選は4日、投票が行われ、即日開票の結果、現職小沢昌記氏(59)=無所属=が2万7767票を獲得し、ともに前市議で新人の佐藤邦夫氏(70)=同=と、佐藤洋氏(63)=同=を抑えて3選を果たした。「奥州市はひとつ 今こそ飛躍のとき」をスローガンに掲げ、地元の水沢区を中心に市内全域で幅広く支持を集め、次点の佐藤邦夫氏に6669票の差をつけた。

 小沢氏は「市が一つの自治体として飛躍する初年度としたい」と市政継続に意欲を見せ、2017年11月8日に出馬表明。▽地域コミュニティーの充実に向けた協働のまちづくり▽元気創出のまちづくり▽子供に優しいまちづくり-などを公約に掲げ、2期8年の実績を踏まえ「継続は力。培ってきたネットワークを生かしたまちづくりに取り組む」と決意。中学生までの医療費支援の拡充、妊産婦の悩み事に応じる相談窓口の開設による人口対策などを訴えた。

 佐藤邦夫氏は1月13日に立候補表明。「活力ある奥州市」を掲げ、旧市町村5区の均衡ある発展に意欲。ふるさと納税を活用した各総合支所への財政や権限の拡大、新市立病院建設計画の練り直しなどを訴えたが、支持が浸透し切れなかった。

 佐藤洋氏は昨年12月15日に出馬表明。「パワーアップ奥州」を掲げ、リーダーシップを発揮したまちづくりを決意。医師確保による子育て環境の整備、国際リニアコライダー(ILC)誘致に向けた外国人も住みやすいまちづくりを主張したが、支持が広がらなかった。

 当日の有権者数は、10万692人(男4万8212人、女5万2480人)。投票者総数は6万4693人(男3万988人、女3万3705人)。投票率は64・25%で、前回を3・48ポイント下回った。

 当選証書の交付は、6日午後2時から市役所江刺総合支所で行われる。

奥州市長選(午後11時35分選管終了)

当27767  小沢 昌記 59 無現

 21098  佐藤 邦夫 70 無新

 14785  佐藤  洋 63 無新

momottoメモ

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