一関・平泉

稚児めんこく 春の藤原まつり開幕【平泉】

中尊寺本堂を出発し、観光客が見守る中、金色堂までの参道を練り歩く稚児行列

 奥州藤原氏の栄華をしのぶ春の藤原まつり(平泉観光協会主催)は1日、平泉町で開幕した。真夏を思わせる暑さと青空が広がる好天の下、初日から町内各地で多彩な催しが行われ、訪れた行楽客らでにぎわった。

 中尊寺と毛越寺で営まれた奥州藤原氏四代の追善法要でまつりが開幕。中尊寺では、解体修理50年を迎えた国宝金色堂の大修理記念藤原四代公追善法要に続き、法楽として稚児行列が行われた。 行列には、同町を中心に近隣の市などから男児33人、女児29人の計62人が参加。男子は烏帽子(えぼし)、女子は宝冠をかぶり、赤と青の狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)姿に桜の枝を持ったかわいらしい姿で本堂から金色堂までの参道300メートルを練り歩き、まつり開幕に花を添えた。

 平泉町平泉字鈴沢の佐々木碧斗ちゃん(5)は「歩くのが疲れたけど、楽しかった」と笑顔。行列に付き添った母の弥生さん(32)は「きょうの息子の姿に、改めて成長を感じる」と目を細めていた。

 同日は、JR平泉駅前で弁慶力餅競技保存会による餅つき、町内各所で行山流舞川鹿子躍(ししおどり)(一関市)をはじめとする郷土芸能の巡演も行われた。

 まつりは5日までで、同協会は期間中の人出を31万人と予想。3日には若手俳優の磯村勇斗さん(25)=メディアミックス・ジャパンBLUELABEL所属=を源義経役に迎え、まつり最大の呼び物となる源義経公東下り行列が行われる。

momottoメモ

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