奥州・金ケ崎

南部風鈴 涼やか 水沢駅【奥州】

JR水沢駅ホームに設置された南部風鈴。涼やかな音色のハーモニーを奏でる

 奥州市水沢のJR水沢駅に7日、夏の風物詩、南部風鈴がお目見えした。風が吹くたびに「チリ、チリーン」という涼しげな音色のハーモニーを奏で夏を通じて駅講内の涼感を演出する。

 鋳物のまち・水沢をアピールしようと、水沢鋳物工業協同組合が1962年から継続して57回目。取り付け作業には、市南部鉄器まつり実行委員会の構成・協力団体などから15人が参加した。

 つるを絡めた格子状のつり棚に伝統的な釣り鐘形や灯籠形のほか、金魚やリス、フクロウ、メロンなどの風鈴が飾られ、黒や緑に青、黄、赤などカラフル。小中学生の地域安全標語や福祉川柳の短冊もあり、大小のつり棚16台に計1000個を取り付けた。

 南部風鈴は豊かな余韻が特徴。同駅の南部風鈴は、96年に環境庁(現環境省)が公募した「残したい日本の音風景100選」に選ばれた。

 市内の70代女性は「暑いので季節感があっていい。隣近所の風鈴がうるさいというのはゆとりがないため。日本の昔からの風情を大切にしたい」と話した。

 東北新幹線水沢江刺駅ロビーにも500個を飾り付けた。10月6、7日の南部鉄器まつりのPRも兼ねて両駅とも8月末まで設置する。

momottoメモ

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