一関・平泉

開業3カ月 国内外から利用 いちのせきニューツ協 岩手泊験またきたい【一関】

体験・宿泊施設「岩手泊験またきたい」の開業記念イベント。いちのせきニューツーリズム協議会が民泊、イベントなどでの活用を進めていく=2018年9月23日、一関市滝沢字寺田下
利便性向上へ試行錯誤
▲いちのせきニューツーリズム協議会のスタッフ。開業初日は岩手泊験またきたいのTシャツを着込み、客を迎えた

 いちのせきニューツーリズム協議会(後藤定幸会長)の体験・宿泊施設「岩手泊験(はっけん)またきたい」は、2018年9月23日の開業から3カ月が経過した。これまでに20人ほどが利用し、徐々に認知度を高めつつある。インバウンド(訪日外国人旅行者)の需要も見込まれる中で、スタッフは多方面にわたるサービスの充実化を模索している。

 またきたいは、住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行を受けて「岩手、一関の良さを発見してもらいたい」と、民泊による地域活性化を図るために開設された。一関市滝沢字寺田下地内の民家を借り受けて整備した上で、管理人が住み込み、民泊やイベントを受け入れている。布団を七つ並べて寝られるほどの大広間が特徴。宿泊のほか、日中だけなど時間単位での貸し出しも行っている。

 開業後も利便性を高めるために試行錯誤を重ね、施設内に日本語と外国語を併記した案内板を表示したほか、食品を扱う店が周辺にないため、おつまみや菓子など軽食の販売コーナーを設けた。庭ではヤギを飼い、地域の豊かな自然とともに利用者を和ます宣伝役に。12月には一関保健所の食品営業許可を取得し、宿泊者に限って料理を提供できるようになった。

 この3カ月間の宿泊の利用者は20人ほど。近隣地域や東京、台湾、ベトナム、ドイツなど国内外各地から訪れている。

誠心誠意おもてなし 管理人 菊池真さん
▲またきたい管理人の菊池さん。「春に向けて大きな流れをつくっていきたい」と新年の運営計画を立てている

 管理人の菊池真さん(38)によると、一人旅のドイツ人を迎えた際には簡単な英語でストーブやインスタント食品の扱い方、電車の乗り方などを教えながら交流した。自らも旅先で民泊やゲストハウスを利用してきた菊池さんは「旅行者にとって宿主のアドバイスは絶対で一番信用する情報。言葉が通じない場合はスマートフォンの翻訳ソフトを使えばいいと思われるかもしれないが、ちゃんと訳されたか分からないままになるのが怖い。大事なことは単語だけでもいいから自分で伝えなくてはと気を使った」という。

 ただ、言葉の壁にもどかしさを感じながらも「勉強になった。あらかじめ興味を示しそうな所に説明を張っておくなどの準備や気配りが、来てくれる人のためになるのでは」と話し、課題克服を前向きに捉えている。

 今後の運営については、ふるさと納税やお試し移住の活用などさまざまな計画を検討している。菊池さんは「民泊やゲストハウスの連携も強化し、紹介し合える関係性をつくりたい」と、多方面に向けたアプローチで盛り上がりを図る考えだ。

momottoメモ

▲体験・宿泊施設「岩手泊験またきたい」としてオープンした民家

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