一関・平泉

春の妖精 目覚め 花泉・油島【一関】

里山を紫色に彩る一関市花泉町油島地内のカタクリ

 一関市花泉町油島字蒲沢地内の里山で、「春の妖精」と呼ばれるカタクリの花が咲き始めた。薄紫色の愛らしい花がほころび、山林を彩っている。

 里山は油島市民センターから北西にあり、同市花泉町涌津の佐藤敏春さん(72)が管理している。佐藤さんは孫が生まれたことをきっかけに、2000年から山林を整備。「じじ山」の名称で、レンギョウ、アジサイ、リンゴなど四季折々の花々が植栽されている。

 カタクリが群生しているのは南に面した土地で、この場所を花言葉にちなんで「初恋の里」と名付けている。落ち葉をかき分けてすくすくと成長し、うつむいたような姿でかれんな花を見せる。

 油島小学校の児童の遊び場ともなっているじじ山。佐藤さんは「これからどんどん咲いて、一面が紫のじゅうたんになる。4月下旬までは花を付け、5月からはニリンソウが見頃を迎える。秋ごろまでいろいろな花が咲いて、見ていて楽しい場所」と目を細めていた。

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