一関・平泉

あんどん祭りに“エール” クラフトビール製造 摺沢出身・那須礼二さん(27)【一関】

大東町産りんごジュースを使ったクラフトビールを製造した那須さん
大東産りんごジュース使用

 一関市大東町摺沢字流矢出身の那須礼二さん(27)は、同町産のりんごジュースを使ったクラフトビール「あんどんりんごエール」を製造した。りんごのほのかな甘みと酸味を感じさせる爽やかな味わいで、売り上げの一部は「オンライン摺沢水晶あんどん祭り」の運営費用に役立てられる。

 那須さんは東京都の商社に就職後、地域おこし協力隊として赴いた奈良県宇陀市で2019年にビール醸造所「BEER HOLIC BREWING」を立ち上げた。前回の摺沢水晶あんどん祭りでは会場でビールを販売し、今年も参加を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止のため祭りのオンライン開催が決まってからは、別の方法で地元の支援策を探っていた。

 あんどんりんごエールは、同町曽慶の菅原清さんが製造しているりんごジュースを使用。ほのかな甘みと酸味がシャンパンや白ワインを思わせ、那須さんは「お酒が苦手な人にもお薦め。食前酒にも向いているので、例年ならあんどんを並べ始める日中から夕方にかけて飲んでもらうことをイメージした」という。

 瓶のラベルには、あんどん祭り発案者の孫でグラフィックデザイナーの白澤奈生子さん(東京都)が考案した六角形のデザインを採用。「自分もビールを使ったまちおこしに取り組んでいるので、コロナ禍の中でも地元を応援したい」と力を込める。

 限定200本。1瓶330ミリリットル、660円(税込み)。あんどん祭り実行委員会が行っているクラウドファンディングの返礼品としているほか、同町摺沢のスーパー「松川屋」で販売する。祭り実行委員長も務める鈴木公夫店長は「若い人たちが工夫を凝らしてくれるのはありがたい」と喜んでいる。

momottoメモ

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