奥州・金ケ崎

地元農産物味わって 10店参加、13日まで展開 市・応援事業第2弾【奥州】

奥州市内の飲食店で農業者との連携で行われている「地元農家と飲食店食べて応援しませんか!」。3色の甘酒を提供しているCafe Unma。(右から)及川さん、佐々木さん、伊藤さん

 奥州市は、市内の意欲的な農業者と飲食店をつなぐ「地元農家と飲食店食べて応援しませんか!」を展開している。2021年10月に続く第2弾で、市内の農業者がこだわりの農産物を飲食店に提供し、飲食店は農産物の特長を生かしたメニューを提供する取り組み。参加している農業者と料理人たちは「幅広い人たちに奥州市産の良さを味わってもらいたい」と呼び掛けている。13日まで。

 「地元農家と飲食店…」は、市内で生産された農産物をより多く市民に消費してもらおうと、岩手志援(本社盛岡市、鈴木勝美代表取締役)に委託して展開。第2弾は1月29日から、12の農業者・法人と飲食店10店舗が参加している。

 今回農業者からは、レタスやニンジン、シイタケ、サツマイモ、ホウレンソウ、ハーブ、みそ、しょうがシロップ、りんごジュースなどが提供され、タルトやスープ、甘酒、ピザなどのメニューに使われている。

 このうち奥州市水沢の「Cafe Unma」(及川麻梨絵代表)では、農事組合法人上小田代(同市江刺)の「しょうがシロップ」と佐々木農園(同市胆沢)の「雪下カラフルニンジン」を甘酒にして提供している。

 甘酒は、オレンジ、黄色の2色のニンジン、ショウガの3種類(各税込み400円)。ニンジンは色を生かすためペーストにした物を使用。ショウガはシロップとパウダーを使い、ショウガの味わいを生かした。及川代表(42)は「体が温まり、目でも楽しめる」という。

 及川代表は「以前から地元の農家とつながりたいと思っていたが、小さい店なので大量に発注できないため、産直で購入できる物を選んでいた。この事業で地元で良い物を作っている人たちとつながっていきたい」と話す。

 上小田代の伊藤卓哉さん(44)は「ショウガを奥州市で作っていると知られていない。この事業をきっかけに多くの市民に知ってもらい、使ってもらえるようにしたい」と期待する。

 佐々木農園の佐々木宏樹さん(37)は「夏はピーマンを作っているが、冬の露地でできるものと考えてニンジンにした。たまたま黄色いニンジンの種があっていいなと思い、赤紫などカラフルニンジンに挑戦している。良さを分かって使ってもらえればうれしい」と話している。

 同店を除く参加飲食店は次の通り。

 ▽水沢地域=味春、プラザイン水沢、ル・ポンム、パイオニア牧場、パティオ▽江刺地域=佐吉、Diningcafeとかげのしっぽ▽前沢地域=JUKE300、天狗の宴

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