一関・平泉

集客イベント目指す 8月19日から3日間 実行委 全国地ビールフェスティバル

 全国地ビールフェスティバル一関実行委員会(会長・佐々木賢治一関市観光協会長)の総会は17日、同市大町の一関市民センターで開かれた。25回目となる今年のフェスについて、8月19~21日の3日間、同市大手町の一関文化センター前広場で開催することを決めた。新型コロナウイルス感染防止対策を施しながら、四半世紀を迎える中で3年ぶりとなる集客イベントとしての通常開催を目指していく。

 総会には委員ら約10人が出席。初めに、佐々木会長が「多くのイベント、祭りの中止が相次いだ中で、ここ2年は形を変えて開催された。コロナ禍での開催決断は難しいが、前向きに進めたい」とあいさつ。2021年度事業報告、決算を承認するとともに、22年度事業計画、予算を決めた。

 事業計画によると、今年は従来のような集客イベントとしての開催を目指すこととし、開催日程は例年通り8月後半の週末3日間に設定。初日は前夜祭として午後3~8時に開催し、開会式が行われる2日目は午前11時~午後8時、最終日は6時までとなる。県が示す指針などに基づき、必要な感染防止対策を講じて開催する。21年度の開催に向けて開催判断基準を設定したが、現状に合わせた内容に修正する方針。

 委員からは、感染防止に向けて出店業者のブースの配置に工夫を凝らすよう要望があったほか、環境に配慮した素材のコップ活用を求める声が上がった。

 25回の節目を迎えることからグッズ作製や記念イベントに検討する方針で、感染防止対策などを含めた詳しい内容は今後実行委の下部組織に当たるプロジェクト委員会で協議していく。

 同フェスは地ビールの普及と一関地方のPRを図る目的で毎年夏に開かれ、19年は販売数量計1万2728リットル、来場者3万3055人を記録し、全国有数のビールフェスとして知られる。新型コロナの影響で、20、21年は例年の集客イベントは見合わせ、参加店ごとに異なる全国の地ビールとつまみを楽しんでもらうかつての地ビールストリートのようなスタンプラリーが開催された。地域の魅力発信に努め、地域経済に好循環をもたらしていることなどが高く評価され、実行委は21年度地域づくり表彰で全国地域づくり推進協議会長賞(地域づくり部門)を受賞した。

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