利用者170万人到達 共同生活で健全育成 県南青少年の家 菅原さん(岩手理容美容専門学校1年)に記念品【金ケ崎】
金ケ崎町永沢下舘の県立県南青少年の家(佐藤寛所長)の利用者は14日、延べ170万人に到達した。研修で同施設を訪れた花巻市若葉町の岩手理容美容専門学校(勝又明校長、学生68人)美容科1年菅原聖菜さん(18)=奥州市水沢=が節目の利用者となり、くす玉割りやプレゼントなどの記念セレモニーを通じて職員らが施設の環境・体制の充実を期した。
セレモニーでは、くす玉を割った後、同施設から菅原さんに記念証、同施設を指定管理する県スポーツ振興事業団から同校に記念品の缶バッジが贈られた。
あいさつで佐藤所長は「毎年の積み重ねで節目を迎えることができた。皆さまに親しまれ、愛される施設を目指して今後もサービスを続けたい」と感謝を込めた。
同校は、他校と合同の新入生研修で同施設を日帰り利用し、1年生34人が訪れた。
菅原さんは、同施設を以前にも利用したことがあり、小中学校の林間学校の思い出があるという。突然のプレゼントに「たくさんの人が利用していたことに驚いた。170万人目になれてうれしい」と笑顔。入学したばかりで、「お客さまのおしゃれを応援できる美容師になりたい」と研修や学校生活の目標を掲げていた。
同施設は、1981年に開所し、恵まれた自然環境の中での共同宿泊生活などを通して青少年の健全育成を図ることが基本方針。研修などの受け入れのほか、主催事業も運営の重点で、子供から高齢者まで幅広い年代が活用している。
2018年4月に利用者が延べ160万人を達成し、21年度には40周年を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大で利用ペースは平常時に比べ落ち込んだといい、佐藤所長は「利用を希望する各団体のニーズに合わせ、できる限り柔軟に対応したい」としている。
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