一関・平泉

県内トップ切り 室根山山開き 一関市

室根山頂上から気仙沼湾方面を眺める室根小の児童

 一関市の室根、大東、千厩の3町にまたがる室根山(895メートル)の山開きが17日、県内のトップを切って行われ、参加した室根小学校の室根自然愛護少年団や市内の愛好家らが、足元に咲く植物や周辺の景色などをめでながら登山を楽しんだ。【社会面に写真特集】

 同山中腹の蟻塚公園で開かれた開会セレモニーには約200人が参加。山開きを主催する市観光協会室根の小野寺規夫会長が「天候に恵まれ絶好の登山日和となった。昨日の雨による足元のぬかるみに十分気を付けながら登山を楽しんでほしい」などとあいさつ。佐藤善仁市長が祝辞を述べた。

 開会セレモニーに続き、同市室根町を拠点に活動する室根創作太鼓の会「鼓」が太鼓と笛などで勇壮な演奏を披露した後、関係者によるテープカットを合図に参加者がそれぞれのペースで登山を開始した。

 同公園内の桜は開花していなかったものの、道中では紫の花を咲かせたカタクリが登山者を楽しませ、8合目の室根神社では関係者が今シーズンの無事故などを願って安全祈願を行った。

 天候に恵まれたこともあり、山頂では参加者が早地峰山や栗駒山、気仙沼湾などの景色を眺めたり、友人らと記念写真を楽しんだりしていた。

 室根小6年の熊谷悠心君(11)は「頂上まで歩いて登ったのは初めてで疲れたけど、最高の気分。海も見ることができた」と話していた。

 今年度最初の登山という佐藤敏行さん(67)=同町津谷川=は「天候にも恵まれ、周囲の景色も良かった。今度はツツジが見頃になった頃に来たい」と語っていた。

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