一関・平泉

おいしいリンゴにな~れ 川崎小3年生 摘花作業体験【一関】

一関市川崎町の菅原さん方のリンゴ園を訪れ摘花作業を体験する川崎小の3年生

 一関市川崎町の川崎小学校(福田博美校長、児童124人)の児童は6日、町内のリンゴ栽培農家を訪問。リンゴ畑で作業が進んでいる摘花作業を体験し、農業や食への理解を深めた。

 同市が主催する2022年度学校連携農業体験事業の一環。22人の3年生と担当教諭がマイクロバスで同町薄衣字北新山地内にある菅原隆治さん(46)方のリンゴ園に到着。摘花の仕方について説明を聞き、約30品種を栽培する約1・5ヘクタールの圃場(ほじょう)のうち「ふじ」を植えている区画で余分な花を摘み取る摘花作業に汗を流し、リンゴの花の観察やスケッチにも取り組んだ。

 菅原さんによると、昨年は凍霜害で摘み取る花がほとんどなくなるほど甚大な影響を受けたが、今年は積雪に伴う枝折れなどがあったものの、比較的順調に生育が進んでいるという。

 児童たちは菅原さんから花の見分け方やこつなどを教わりながら一つ一つ丁寧に花を摘み取っていた。

 また、作業の合間に「いろんな色のリンゴは育て方が違いますか」「リンゴの収穫はいつからいつまでですか」「どうして花を摘むのですか」などと積極的に質問。菅原さんは「ここでの収穫は8月から12月ごろにかけて続きます」「リンゴの花を全部残しておいたとすると実が大きくならず、味も良くなく、重さで枝が折れる心配もあります」と一つ一つの質問に丁寧に答えていた。

 作業を終えた佐藤真優さんは「リンゴの花摘みは初めてやったけど花びらが桜みたいで面白かった」、千葉優陽君は「リンゴの花びらが5枚あるのを初めて知った」と語っていた。

 菅原さん方は毎年同事業で川崎小の3年生を受け入れている。児童は秋に収穫の体験も予定している。

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