一関・平泉

春の藤原まつり 過去3番目37万5000人 “伊藤義経”効果大きく 平泉観光協まとめ

毛越寺を出発する東下り本行列。沿道には源義経に扮した伊藤さんを一目見ようと多くの観客が詰め掛けた=3日、平泉町

 平泉観光協会(千葉力男会長)は、平泉町内で1~5日の5日間行われた第72回春の藤原まつり期間中の人出が過去3番目に多い37万5000人だったと発表した。事前の予想を5000人上回るもので、3年ぶりにまん延防止等重点措置や緊急事態宣言のない大型連休中のまつり開催で全国から観光客が訪れたことに加え、源義経公東下り行列(3日)で義経に扮(ふん)した俳優の人気が人出を一層押し上げたとみている。

 5日間の内訳は、中尊寺や毛越寺で奥州藤原氏の遺徳をしのぶ法要が営まれた1日が2万5000人、高館義経堂での源義経公追善法要をはじめ町内各地で郷土芸能が披露された2日が3万5000人、まつり最大の呼び物となる源義経公東下り行列当日の3日が24万人、中尊寺白山神社能舞台での白山御神事能勤行や町内神輿(みこし)があった4日が4万5000人、弁慶力餅競技大会や毛越寺での重要無形民俗文化財「延年の舞」が行われた5日が3万人。中でも3日は東下り行列がコロナ禍で2年連続中止となっていたのに加え、義経役を人気俳優の伊藤健太郎さん(24)=イマージュエンターテインメント所属=が務めたことから予想を4万人上回り、滝沢秀明さんが義経に扮(ふん)した過去最多の2005年(25万人)に迫る人出を記録した。

 このほか、2日目は好天に恵まれたこともあり19年(4万6000人)に次ぐ2番目、初日も雨模様で予想を下回ったものの、過去3番目に多かった。

 5日間の合計では、過去最多の05年(40万5000人)、改元に伴う10連休の効果で38万3000人(まつりは3~5日)に達した19年に次ぐ人出となった。

 人出の増加について同協会の山平功二事務局長は「3年ぶりの東下りで義経を務めた伊藤さんの人気が人出に結び付いた。初日こそ雨模様だったが2日目以降は好天が続き、久しぶりの外出を楽しもうと全国から観光客が訪れた」と分析している。

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