奥州・金ケ崎

多様性確保、意欲向上は 企業魅力アップセミナー 奥州

いわて企業の魅力アップ支援セミナーで近藤会長の講演を聴く受講者

 県が主催する「いわて企業の魅力アップ支援セミナー」は22日、奥州市のプラザイン水沢で開かれた。職場について多様性の確保や労働者の意欲向上の参考にしようと、受講者が日本レーザー(本社東京都)の近藤宣之代表取締役会長による講話などを通して先進事例に理解を深めた。

 いわてで働こう推進協議会との共催。県内4広域振興圏の持ち回りで年1回開いてきたが、新型コロナウイルスの流行後は中止が続き、3年ぶりの開催となった。オンラインを含め、県内を中心に企業の経営者や人事・労務担当者、行政関係者ら約60人が受講した。

 講演の演題は「社員を大切にする経営の極意」。同社はレーザーや光学製品などの輸入が主事業で、経営を立て直し10年以上離職率をほぼゼロに抑えた過程が第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の中小企業庁長官賞などで評価されている。

 近藤会長は営業のノルマなし、定年退職後も見据えた生涯雇用など社員を大切にする企業風土づくりの意図を「日ごろから大切にされているという実感が、想定外の危機に会社を助ける社員の働きにつながる」と紹介。女性や障害者、シニア、外国人らを念頭に置いた職場の多様性の確保は「言いたいことを自由に言える雰囲気の職場なら外国人も働きたいはず。労働人口が急減する中では有意義な対策にもなる」とメリットを強調した。

 このほか、働き方の改善を目指す企業の取り組みを表彰する第8回「GOOD ACTIONアワード」で入賞した京屋染物店(一関市大手町)の蜂谷悠介代表取締役が「自律的集団になる仕組みづくり」と題して事例発表した。

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