一関・平泉

「三大水害」を教訓に 防災の心構え学習 川崎中【一関】

水害の歴史と災害から命を守る心構えを学んだ川崎中の防災講話

 一関市川崎町の川崎中学校(中嶋真理校長、生徒99人)で25日、防災講話が行われた。川崎地域を何度となく襲った水害がテーマに取り上げられ、全校生徒が避難所や避難経路を確認しておくなど、いつ起きるか分からない災害から身を守るための心構えを学んだ。

 防災講話では東日本大震災以降、被災地の復興や支援をテーマにしてきたが、今年はカスリン・アイオン台風70年にちなみ水害を取り上げ、NPO法人北上川サポート協会の金野和則事務局長が「防災について」と題して講話した。

 金野事務局長は川崎地域を襲った1947年のカスリン台風と翌年のアイオン台風、2002年の台風6号を「川崎の三大水害」として紹介。当時の記録写真を映し出し、水害の様子とともに、その後の治水事業についても説明した。

 その上で「災害は防げないが、命を守ることはできる」と語り、危険を察知する力を身に付けることと、普段から避難場所と経路を確認しておくことを助言。避難経路は土砂崩れや浸水で通れなくなることも想定されるとし、「何通りかの経路を考えておくことが大切だ」と呼び掛けた。

 川崎地域では治水対策が進み、このところ大きな水害は発生していないが、生徒たちは「水害が起きる可能性はあるので、その時にどうすればいいのかを考えておきたい」などと語っていた。

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