一関・平泉

一関の森から…広がるクロモジ商品

写真/春、明るい緑色の若葉を広げるクロモジ(提供/東里工業)

いい香りがあります。

日本の山地に自生しています。
昔から活用されてきましたが、最近、再注目されています。

その樹木の名は、クロモジ。

森林資源が豊富な一関で生まれたクロモジ商品を紹介します。

クロモジとは

 北海道南端~九州の広い範囲に分布するクスノキ科の落葉低木。成長すると幹に黒い斑点模様が現れ、まるで黒い文字が浮き出たように見えることが名前の由来。リラックス作用が期待される「リナロール」を主成分とするいい香りは、資源保全のため手に入りにくくなったローズウッドに類似。日本固有種の香木として「和製アロマ」「国産ハーブ」といわれる。

日本人との関わり

 江戸時代の薬用植物図鑑に登場するなど、古くから日本人にとって身近な存在。特に和菓子用の高級爪ようじはそれ自体が「黒文字」と呼ばれ、烏樟(うしょう)という生薬としても活用される(「養命酒」が有名)。枝を煮出してハーブティー、精油を抽出してアロマオイルと活用の幅が広がっており、近年は健康効果に対する研究も進められている。

参考資料/クロモジ研究会「『クロモジ』の魅力を再発見」

momottoメモ

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