大迫400年を広く発信 花巻・市勢ハイライト マルカン大食堂再開で活気
花巻市は、2017年の「市勢ハイライト」を公表した。現在の街並みが形成されて400年を迎えた大迫町の記念事業や、マルカンビル大食堂の再開、ハンドボールの国際大会開催など、節目の記念事業の模様や花巻らしさや生かした事業を中心に今年一年を総括している。
大迫町関連では、日本ワインフェスティバル花巻大迫(6月)、盛岡藩主・南部利直公の入宿行列を再現した大名行列と記念式典、京都・清水寺の森清範貫主による講演会(7月)、大迫あんどん山車と弘前ねぷたの共演(8月)、三社大祭の山車3台運行(9月)で「宿場町おおはさま400年記念事業」を市内外に広く発信した。
花巻地域関連では、16年に閉店した旧マルカン百貨店の大食堂が、多くの支援者の声を受けて2月20日に再開。中心市街地の「顔」復活に開店前から市民らが長い列をつくって、名物のソフトクリームなどに舌鼓を打った。
スポーツ関係は、日本、韓国、中国、チャイニーズタイペイ、香港の男女チームが参加した「東アジアU-22ハンドボール選手権」の初開催(6~7月)のほか、ボートアジア選手権日本代表選手の田瀬湖強化合宿(8月)、花巻東高卒でプロ野球・西武の菊池雄星投手への市スポーツ栄光賞贈呈(12月)を取り上げた。
まちづくりでは、市の新しい交通システムとなる「予約乗合バス」を導入し、2月に石鳥谷地域で、10月に東和地域で運用を開始。東和地域では市営バスの運行を廃止し、スクールバスに一般の人も乗車できる制度を開始した。公立保育園(日居城野、南城、湯本)の民間移管(4月)、総合花巻病院そばに市病後児保育室の開設(7月)、大迫中学校の新校舎と大迫学校給食センター完成(同)をハイライトに挙げた。
市勢ハイライトは「広報はなまき」最新号に掲載したほか、市ホームページでも紹介している。