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岩手之誇2023【特集|ほまれるぽ】世界遺産から岩手を見てみたい

 日本で二番目に広い岩手県には、世界遺産が三つもある。

 登録順に、平安時代の平泉(二〇一一年)、幕末から明治時代の橋野鉄鉱山(釜石市・二〇一五年)、縄文時代の御所野遺跡(一戸町・二〇二一年)と、時代も地域も見事にバラバラだ。ゆえに、この三つをすべて見たという人は県民でも多くないと思う。

 険阻な山々に囲まれ、四国に匹敵するという岩手の広さには、住んでいても時として途方に暮れてしまう。だが、だからこそ、この大きな岩手にある世界遺産を通してなにが見えてくるのか、私は知りたかった。

 「岩手の世界遺産を見る」のではなく、「世界遺産から岩手を見る」。そんな旅がしてみたい。

【いわにちコレクションで紙面版「岩手之誇2023」全ページをご覧いただけます】


文 大平しおり(おおひら・しおり)
小説家。岩手県盛岡市出身。菓子会社・博物館勤務を経て二〇一三年に『リリーベリー』(KADOKAWA)を上梓。『冥界パティスリー』(小学館)を電子連載中。

 

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