この思い 鶴に乗せて(6)小岩百合さん(中里小学校5年生)
「コロナ禍で大変な中でも、みんなのために医療従事者に頑張ってほしい」と話す一関市立中里小学校5年生の小岩百合さん(10)=同市中里=。医療現場で働く人たちにエールを送ろうと、祖母と協力して折った鶴を届けてくれました。
祖母が新聞から折り紙を切り取って途中まで折った後、仕上げの部分を百合さんが担当しました。孫との共同作業に祖母も「毎日楽しみながら作れる」と喜んでいたそうです。父からはメッセージの内容についてアドバイスをもらうなど、家族ぐるみで感謝の気持ちを表してくれました。
そんな心優しい百合さんの夢は看護師になること。現在、病棟勤務の看護師という母幸恵さん(37)の姿にあこがれ、少しずつですが母から教わりながら勉強しています。まだまだコロナ終息が見えない中、手洗い、うがい、マスク、換気など感染防止対策を心掛けた生活を送っているとのこと。
「お母さんが勤めている病院で一緒に働きたい」という百合さんのそばで、仲良しの妹早希ちゃん(4)も「看護師になりたい」と目を輝かせます。
momottoメモ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、医療を支える人たちに感謝の気持ちを伝える岩手日日新聞社の企画「みんなからのありがとう―感謝の千羽鶴―」は、読者の皆さんのご協力で約1万5000羽の折り鶴が寄せられました。
「少しでも心の支えに」「皆さんの対策のおかげ」「感謝の気持ちでいっぱい」。
添えられたメッセージには、伝えずにはいられないねぎらいの言葉がたくさんありました。折り鶴を託してくださった皆さんに、一羽一羽に込めた思いを聞きました。(随時掲載)