この思い 鶴に乗せて(7)小野寺愛さん
大きな瞳を輝かせ、にこやかに手を振る「アマビエちゃん」。ひときわ目を引くメッセージカードは、小野寺愛さん(28)=一関市室根町=から届いた折り鶴に添えられていました。
転職活動中に企画を知り、鶴を折ってくれた小野寺さん。「大変な思いで過ごしている医療従事者の皆さんの気持ちが、少しでも和めばいいな」と願い、ピンクや黄緑、水色などの画用紙を切り貼りして「アマビエちゃん」も作ってくれました。現在は市内の病院で医療事務として勤務します。
「アマビエちゃん」は、岩手日日新聞社の社員が妖怪をモチーフに描いたキャラクター。たくさんの色と細かいパーツで構成されたデザインで、小野寺さんは制作に2~3時間ほど掛けたそう。「相手を思えば作り上げることが出来ます」と秘訣(ひけつ)を語ります。
momottoメモ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、医療を支える人たちに感謝の気持ちを伝える岩手日日新聞社の企画「みんなからのありがとう―感謝の千羽鶴―」は、読者の皆さんのご協力で約1万5000羽の折り鶴が寄せられました。
「少しでも心の支えに」「皆さんの対策のおかげ」「感謝の気持ちでいっぱい」。
添えられたメッセージには、伝えずにはいられないねぎらいの言葉がたくさんありました。折り鶴を託してくださった皆さんに、一羽一羽に込めた思いを聞きました。(随時掲載)