この思い 鶴に乗せて(8)足利美海さん(千厩高校2年生)
勉強に、部活動にと忙しい毎日を送る千厩高校2年生の足利美海さん(16)=一関市大東町=は、10羽の折り鶴に「一日も早くコロナが収束してほしい」「自分たち一人ひとりが感染防止に気を付けることで、医療従事者の助けになりたい」との願いを込めました。
きっかけは、毎朝届く岩手日日に掲載された「感謝の千羽鶴」を見た母親の「いいことだね」のひと言。小学生の時の記憶をたどりながら折ってくれましたが、「手伝ってくれた母の方が上手に折れていた」と謙遜します。
昨年は新型コロナの感染拡大で、父親の実家の神奈川県に行くことができませんでした。毎年楽しみにしていた家族のイベントだっただけに、これ以上感染者が増えないようワクチン接種や自分たち一人ひとりの心掛けで終息に向かうことを願う日々です。「私たちもできる限り外出を控えたり、感染防止に気を付けたりするので、医療従事者の皆さんに頑張ってもらいたい」と話してくれました。
momottoメモ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、医療を支える人たちに感謝の気持ちを伝える岩手日日新聞社の企画「みんなからのありがとう―感謝の千羽鶴―」は、読者の皆さんのご協力で約1万5000羽の折り鶴が寄せられました。
「少しでも心の支えに」「皆さんの対策のおかげ」「感謝の気持ちでいっぱい」。
添えられたメッセージには、伝えずにはいられないねぎらいの言葉がたくさんありました。折り鶴を託してくださった皆さんに、一羽一羽に込めた思いを聞きました。(随時掲載)